メタルとの邂逅
僕のメタルとの出会いは高校生だった。
当時、僕はバンドをやっていて、ちょっとずつポップチャートに入らない音楽も聴き始めていた。
当時はYouTubeなど無かったので、音楽を聴くには買うか借りるしかなかった。そして、メタルを聴いてみようと中古CD店で、唯一名前を知っていたメタルバンド『Metallica』の『LOAD』を見つけて購入した。
aiwaのコンポにそれを載せ、再生ボタン。
1曲目。ん?思ったより遅いな。こんなもんかな?そして、2曲目、3曲目、4曲・・・。
なんじゃこりゃ?!
重い、暗い、遅い、長い。
当時『Hi-STANDARD』や『Green Day』に感銘を受けた僕にはその特徴は四重苦と言えるものだった。
そして、それから2、3回通して聴いただけになった。お金を無駄にしたと思った。
この“タンス(CDラック)の肥やし”が15年後に僕の目を啓かせるものになろうとは当時、考えもしなかった。
大人のメタル
私の子ども時代の大人と今の大人は違う。
アニメもゲームもお菓子も子どもだけのものではなくなった。
“いい大人”が聴く音楽はジャズやクラシックや演歌だけではなく、ロック、更にはメタルも許容されるようになった。
大人のメタルファンの多くはティーンエイジャーの頃からメタルを聴いていて、今でも保守的に当時流行ったメタル作品を名盤として聴き続けていることもある。
50歳の大人が、当時20歳くらいの若者が作った作品を今でも名盤と崇め聴くのは、それはそれで興味深い。
私は30代になってメタルを聴き始めたという珍しいパターンである。
その立場からメタルを語るのも面白いかも知れないと思い、このブログを始めました。
誰かの共感を得られたら嬉しい。それだけの理由で。