Metallica『Load』について
メタリカの『ロード』。
このアルバムは僕のメタルへの扉を開いてくれたアルバム。
初めて聴いた時とうって変わって約15年後に資格の勉強をしながら聴く音楽になんとなく選んでみたら、「なんかいいぞ」となった。
曲は長いし、遅いし、重い。躍動感もそんなに無い。
でも、よく聴くと、それらはほとんどデメリットではない。(曲の長さだけは、どの曲も1分ずつくらい縮めても良さそうな気もするが)
メロディも豊だし、曲ごとの個性もある。意欲作としてのエネルギーを感じる。アルバム全体の統一感もある。
今思えば、グランジやメロディックパンクなどが台頭してきた時代にメタルは完全にダサい音楽になりつつあった。でも、メタリカはダサくならなかった。
メタリカはデビュー当時からメタル界のフォロワーではなく、新しいヘヴィミュージックの形を提示しようとしてきた。だから、批判を受けようが既存のファンに媚びずに音楽的チャレンジを続けた。そして、実際に売れてファン層を広げた。
メタリカがメタルの代表格であり続けたのはこのチャレンジ無くしてあり得なかったのだと思う。
保守的なメタルファンにはウケが悪いけど、何回か通して聴いて欲しいと思う。